「造形あそび」の課題を調べました

「造形あそび」の課題を調べました

アンケートや聞き取りを実施させていただきました中で、「造形あそび」に対する先生達の共通課題点が幾つか見えました。この調べは、地域、園、経験年数、役職が異なる保育士の先生およそ500名(2021年2月まで)に実施させていただきましたものです。

私自身、NPO団体として活動を始めた当初は親子の皆さんと遊ぶ中で、次に園で子ども達との遊びをさせていただく中で、そして現在のアルテコローレのスクールの中でも、先生達と同じ悩みを持って参りました。だからこそ“もっといい遊び方”を日々目指して、今後は先生達に共有させていただきたいと考えています。

はじめに、乳児と幼児の活動で共通したお悩み(課題点)について、このような回答を多くいただきました。

乳児/幼児 共通
⚫︎「造形あそび」について、つい難しく考える
⚫︎ 造形あそびを一斉活動で行うことの難しさ、大変さを感じている   
⚫︎ 先生自身の苦手意識がある
 (絵を描くのが苦手、アイデアが浮かばない、指導方法がわからない、失敗体験がある など)
⚫︎ つい作品づくりやかたちあるものを目指しがちで、似た活動ばかりになってしまう
⚫︎ 日課があるため、大変な活動はイベント時のみの実施となる 
⚫︎ 先生同士の情報共有がうまくできず、実践に影響がでる 
⚫︎ 活動の振り返りがなかなかできず、先生達の自己研鑽の機会をつくることや、次の活動に繋がっていかない
⚫︎ 先生のスキルや好みによって、園内でもクラス毎に活動差ができてしまう
⚫︎子どもの育みたい姿が育めていない 
⚫︎どんな活動環境が必要なのかわからない  ・・・

これらの課題点は、
・先生たちの視点、発想を変える
・先生たちの間で、先生と子どもが、先生と保護者さんが、コミュニケーションする
・子どもも先生も、日常的に積み重ねる  ことで、殆どクリアできます。

そして乳児、幼児で異なっていた課題点もあります。

乳児/012歳
⚫︎誤飲が心配
⚫︎乳児の造形あそびの知識経験がない、やり方がわからない
⚫︎どんな関わり方、声かけをしたらいいのかわからない
⚫︎園の方針で作品づくりが多く、子どもが本当に楽しめているのか気になっている  ・・・

幼児/345歳
⚫︎ハサミなどの道具があまり使えていない。使い方の指導方法がわからない
⚫︎個々に成長差があり、活動方法に悩んでいる
⚫︎素材や道具の知識がないので、遊びのレパートリーが狭い  ・・・

園という場は、先生が日々を通して子どもたちと実践経験を積める場です。
私から提案させていただく遊びを手がかりに、先生達が実践、体感、振り返りをしながら、1つずつ不安を解消していくことができればと思っています。

最後に、先生たちの理想「こうしたいな」「こうだったらいいのにな」も教えていただきました。

◉環境面
・保育室の中に、やってみたいと思った時にすぐに使える素材や道具が揃っているといい
・時間を気にせずに、自由に遊ぶことができる環境が欲しい

◉子どもの姿
・子どもが自発的に興味を持って、試行錯誤しながら発想を広げて取り組める姿を育てたい

◉活動内容
・いつも慌ただしく造形活動を行なっているので、子どもが落ち着いてできる造形あそびがしたい
・子どもの学びや成長を感じられる活動、保育者も一緒に楽しめる活動がしたい
・様々な素材や道具に触れられる機会をつくりたい

子どもたちに学びの機会をつくりながら、先生たちも楽しく成長していける、枠にとらわれない造形あそびを私も共に目指したいと思っています。