『しこうさくご 造形環境 Vol.1』林丘幼稚園 様 造形環境について教えていただきました!

『しこうさくご 造形環境 Vol.1』林丘幼稚園 様 造形環境について教えていただきました!

今回から『しこうさくご 造形環境』という投稿を始めます。

そざい探究あそびを日常的に楽しんでほしいという想いから、造形環境(コーナーや自由遊びなど)という場や機会はあるといいと考えています。
そこで、さまざまな園様の、さまざまな造形環境のあり方をご紹介させていただきたいと始めました。
各園様の異なる環境で、先生方がどんなふうに環境を用意されて、そこにはどんな目的や工夫があるのかを、私自身の勉強のためにも教えていただいております

また、どんな園様でも造形環境は用意できると提案していきたいと思っていますので、ご参考にしていただけますと嬉しく思います。

職員室の一角にある素材棚

今回は、愛知県豊田市にあります林丘幼稚園 様に伺いました。
新年度に向け、新たに造形環境を進化させようと試行錯誤されておられますので、先生にお話をうかがいました。

お伺いしました1月の時には、子どもたちが自由に出入りできる広い職員室の一角に素材棚ができていました。この時はまだ素材についてを先生方が試行錯誤中で、

・どんな素材を、どれだけの種類、どんな大きさで置けばいいか
・素材を入れる容器はどういうタイプが使いやすいか
・子どもたちがどんなふうに使っていくのか

などと、イメージを膨らませていました。

大きめのダンボールや廃材はそのまま置いておくより、子どもに手に取ってもらいやすくしたいという意見があったり、職員室にこれがあることで先生方の目にとまりやすく、皆さんで一緒に試行錯誤できているようでした

こうして試験的に素材を置いていっている場に、ちらほらと少人数の子どもたちがやってきては素材をよ〜く選び、組み合わせ…子どもたちが素材を使う姿も、ここで見ることができますね!

こちらは子どもたちのお部屋の造形環境

こちらは、お部屋毎に担任の先生がつくっておられる造形コーナーです。発表会が近いとのことですが、どこに行ってもみんなが素材に触れて、製作や遊びを楽しんでいました。

さらに造形用品のストックルームもあって、そこには豊富な素材が。
大量にあって消費を考える必要があるものどうやって使うのかと悩むもの先生から遊びの提案が必要なものもあるなと、モノも頭の中も整理整頓をされているところでした。

園内に数カ所の造形環境がある林丘幼稚園様ですが、もうすぐアトリエのような、造形活動の拠点となるお部屋ができるとのことです。

その前に、
アトリエの場所はどこに位置すると、子どもが出入りしやすいか?そして先生が子どもを見守りやすいだろうか?
どんな素材を、どのように置いて、どう子どもたちに使ってもらえるか?
先生もまた、素材や道具の位置を把握しやすく、わざわざストックルームに取りに行かず、その時々の思いつきで遊びが生まれるといいよね
…などと、しっかり考えておられました。

春以降、どんな環境ができあがっていくのか楽しみで、また見学させていただこうと思います!

廃材系も再び遊びの素材に!

さいごに、見せていただいた素材の中にこんなものがありました。
「使い終えた素材も、さらに遊びの素材に」という私の考えを参考にしてくださったそうで、1度使ったおはながみやコラージュ素材などが再び遊びの素材として素材棚に加わっています。

昨年末に研修でご紹介した紙テープも、その後すぐに造形コーナーに加わっていました。
取り出す時に絡まりがち、散らかりがちな素材は、いろんな使いやすさの工夫が施されていますが、こちらの牛乳パックで作られた毛糸や紙テープの入れものは、取り出す時の楽しさも感じます^^

こうして新年度に向け、造形環境を試行錯誤されている林丘幼稚園様。
造形環境づくりには ある程度の法則はあるけど、“決まったこたえはない”と感じましたし、先生方が皆さんで出し合ったアイデアをかたちにしていける場があることは、とても面白いと思いました!

ご案内してくださった先生、林丘幼稚園の皆様、とても楽しい時間をありがとうございました!