ひとまずのカタチになりました、ごんべいの里保育園様のアトリエ計画についてです。
前回の記事もぜひご覧ください。
園にあるものをそのまま活かし、3時間ほどで整理整頓を兼ねて先生方と一緒に手入れさせていただきました。

見ての通り、ここは「すてきな4にんぐみ」のお部屋で、3,4,5歳児の4名が普段過ごしている場でもあります。
写真は、最近子どもたちが取り組んでいたテーマの製作物の1つで、これらを含めて、今までの生活がガラリと変わってしまわないように簡単な手入れまでとしました。

手入れをしたのが土曜でしたので、月曜に子どもたちが登園したら、戸惑うことなく「わぁっ!」とワクワクしてもらえることを期待して。とても楽しいアトリエづくりの時間でした。

置いたものを簡単に紹介します。
こちらはプラスチック容器を購入したり、廃材の空容器を使っています。
素材は、ごんべいの里保育園様の子どもたちが普段の遊びで使えそうなものをザックリと並べています。
前回の記事でご紹介させていただきました素材庫をあさり、存在を忘れられていそうなもの、量が中途半端に残っていたものなどを出してきました。
とてもキレイにまとめられた素材庫で、どれもまだまだ活躍できる素材ばかり。
素材庫にはたくさんの在庫を、アトリエには日常的に使う量を置いていくのがいいと思っています。
こういった素材を目にみえるところに並べておくと、先生もすぐに手に取ることができ使いやすいですし、子どもも素材を知り、どうやって遊ぼうか考える機会にもなります。
ただ、こういう素材の置き方は、子どもの使い方や、片付けや、
だんだん管理不足になるなどの様々な問題が生まれる場合もありますので、
それなりに先生も、子どもも、この環境をどう使っていくかを一緒に考えなければなりません。
それが、子どもたちにとっては良い学びの経験の場になりそうだなと思っています。
先生もまた、“仕事が増える”と考えるのか、“子どものためにより良くしていきたい”と考えるのかで大きく変わってくると思いますが、現場の先生と子どもたちが考え続ける機会や場をつくるのが面白いと私は考えています^^;

こちらは「もったいないを入れる箱」です。
子どもたちが切ったり破ったりしたものの中には、まだまだ使えるものがあり、それをまたリサイクルする考えです。
ごんべいの里保育園様では、まだ使えるものとして残しておくのか、ゴミとして捨てるのかを子ども自身が考えて分けていたそうですので、より明確に分別を楽しんでもらいたいとつくりました。

ちょうど良さそうな大きさのダンボールも、廃材収集箱として使わせていただきました。

色紙はこうして見えるように置くと、主役級に目をひきますね。


昨年度末の実践研修で遊んだ素材も、目に見えるところに出してみました。
今回はひとまずのカタチになったところで、棚もまだスカスカです。
実際に使っていくと、手元に置いておきたい素材や道具がでてくると思います。
その時々で楽しんでいる素材を入れ替えていってもいいですよね。
配置等も、どんどん変えていっていいと思っています。

さいごに、壁には廃材や棚にある素材を使った遊びの作品を飾り、子どもたちの「やってみたい!」に繋げられるようにしました。


「アートサンプル」と題して、えのぐや道具を組み合わせて、どんな遊びができるのかをまとめた冊子も用意しました。
ごんべいの里保育園の子どもたちと楽しんだ遊びも載せており、冊子を見た〇〇くんは「コレやったことあるなぁ」と思い出していました^^

さて、これらの見本的な作品を飾ることについて、研修等行かせていただく中で、各地の先生方からこんな共通の質問をいただいています。
「見本があると、子どもの発想を狭めてしまわないか?」
「見本と同じものしか つくらなくなってしまうのではないか?」
次回はこの質問について、お答えしたいと思います。
ご協力園様:ごんべいの里保育園様(愛知県豊田市)
公式 https://www.instagram.com/gonbeinosato_hoikuen/
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