色水遊びも奥深い!【 東さくらこども園 様 / 岐阜県 】

色水遊びも奥深い!【 東さくらこども園 様 / 岐阜県 】

ここに書くのがとても遅くなってしまいましたが、5月の実践研修のレポートです。
今年度も各園様での研修が本格的に始まっています。 夏を目の前に、まず先生方に体験していただきたいのが色水遊びです。

色水遊びは親しみのある遊びだし、子どもたちが楽しいに決まってる!

それはそうなのですが、そざい探究あそびの色水遊びは、子どもたちがもっと色水を探究して夢中になれる、さまざまな要素が盛り込まれています。

この遊びの奥深さを体験すると、先生方も「今までの色水遊びとちょっと違う」と思っていただけるはずです。

今日は、岐阜県の東さくらこども園様での実践研修の様子をご紹介させていただきます。

⚫︎メイン素材
水、カラーペン

⚫︎実践のポイント
① 色水を素材として捉え、変化を楽しむ
② それぞれの子どもの興味やペースで素材との関わりを深める時間を、大切にする
③ 素材を通して、子ども同士のコミュニケーションを育む

時間をかけてじっくり楽しむこの色水遊びは、気温が高い夏の屋外より、室内で行う方が集中できるかも知れません。
ですが、屋外では太陽の光がキラキラと色水の水面を輝かせ美しいので、涼しい時期にもぜひ1年を通して楽しんでいただきたいと思います。
プロジェクトとして長期間に渡り探究していくのもおすすめです。

東さくらこども園様では、今回年長児さんを対象に実践しました。
ずらりと並べておいたペットボトル。これだけでも子どもたちはワクワクしちゃいますよね。

色水はカラーペンを使ってつくります。ペンを握り、子ども自身が1から色水をつくる過程が、これまたワクワクポイントです。
ひとりにつき複数の色水がつくれるので、けっこう時間をかけてみんな楽しんでいました。

① 色水を素材として捉え、変化を楽しむ
こちらでは何が始まったのかな?
自分がつくった色水を抱え、窓辺に集まる子どもたち。
あいにくこの日は曇りでしたが、屋外の光を透かして色水を覗いています。
ボトルの透明の水が、こんなふうにカラフルで透き通った色水へと変化したことが嬉しい子どもたち。

自分と友達の色水と比べて見たりしながら、たくさんの色を楽しむ時間。
つくったり何かにとりかかることを忘れ、素材そのものを感じています。

② それぞれの子どもの興味やペースで素材との関わりを深める時間を、大切にする
みんなが机に戻った後にも、自分のペースでうっとり色水を眺めている子がいましたよ^^
こんな姿も大切に見守りたいですね。

さてここから遊びがもっと面白くなっていきます。
次はカップに注ぐと、ペットボトルの中の色水とはまたちょっと違う、透き通った美しさを感じられます。

キラキラした色水に、キラキラした目を向けて観察する子どもたち。

思わず先生もにっこりしちゃう姿ですよね^^
1つ1つの過程で、子どもたちのペースを大切にしながら、色水をいっぱい感じてもらいます。

③ 素材を通して、子ども同士のコミュニケーションを育む
カップに注いでいくことも、色をどんどん増やしていくことも楽しんでいたみんな。
印象的だったのは、手を動かしながらも友達の存在を忘れず、常にことばで伝え合っていたり、友達のやることをニコニコして見守り声かけしていたり、友達と共感しながら遊ぶ姿がとっても自然だったこと。

この時の動画を桐嶋のインスタグラムで一部公開していますが、色水交換をする場面では範囲を広げて移動し、みんなのイイ関係性を感じました。
仲良くまんべんなく交流していたけど、ちゃんと欲しい色を選んで声かけに行っていましたよ^^

子どもたちがつくり増やしたたくさんの色水を、さらに新たな道具を加えて遊び広げます。

ぷくぷく、キラキラ、かわいい色水の粒が生まれます。

ここではもう、自分がつくった色、誰がつくった色…なんて気にせず、みんなの色をシェアしながら使って色水の粒に夢中です。

友達が机を離れていった隙に、自分の世界を広げる子もいました。

子どもたちのステキな姿をたくさん見せてもらえた、東さくらこども園様での色水遊びでした。

子どもたちが主体的に遊びを広げていったので、先生は殆ど介入せず全体的に一人ひとりの子どもの姿を見守ることができました。一生懸命にならず、子どもたちと共にゆったりと先生が楽しめたと思いますので、「幸せな時間だった」とステキな言葉をいただきました。

私 桐嶋は今年すでに色水遊びを何度も行っていますが、場所と子どもたちが変われば、楽しみ方も異なり、毎回新鮮さを感じます。

園内でも、子どもたちの年齢や、関わる仲間が変わったり、遊びを行う場所によってもその時々の面白さがあると思います。

ペットボトルに余った色水でもまだまだ遊びの続きが楽しめます。
冒頭に書いたように、この後の展開をプロジェクトとして楽しんでいただけたらと思いますし、色水遊びのいろんな広がりを記録してまとめても面白そうです。
ぜひ、やってみてくださいね!

東さくらこども園様

生きる力を育む教育・保育~自己決定のできる子に~「東さくらこども園」子どもが子どもらしく生き生き過ごせる教育・保育
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