【トヨタ紡織】様 自動車用シートカバーの素材を保育の中の遊びに活用する「はざいあそび」を担当しました

【トヨタ紡織】様 自動車用シートカバーの素材を保育の中の遊びに活用する「はざいあそび」を担当しました

トヨタ紡織様の「廃棄されてしまう材料を活用するプロジェクト」の一環として、保育の中の遊びに自動車用シートカバーの廃棄される表皮材を活用する「素材あそび」企画をアルテコローレが担当させていただきました。
今回の企画実施にご協力いただきましたのは名古屋市の守山幼稚園様であり、素材はトヨタ紡織様から無償でご提供いただきました。

五感で端材の楽しさを探る先生

この企画のねらいは材料の廃棄を減らすと共に、保育者の素材あそびに対する視点や発想を磨く機会にすること、子どもとのコミュニケーションを育む機会を作ること、感覚的刺激を与えるツールとして活用することです。

アルテコローレは、この素材の面白さを園の先生や子どもたちへ伝える役割を担いました。
まずは、研修「あそび創造ワーク」にて先生たちに素材を触れていただき、子どもたちとの遊びにどのように活かせそうか試行錯誤する時間を設けました。そして、いよいよその実践へ。

シートや内装パーツを切り抜いたままの大きな素材は、まるでジャングルジムの網のよう。子どもたちは初めて目にする素材に興味津々でした!
早速触れてもらうと、様々な素材の中からそれぞれの特徴を見つけて楽しんでいて、子どもたちの姿や発言がとても面白かったです!

クッション性のあるシートを感じて包まったり、敷いて寝転んだりする様子

子どもたちは、床に敷いたり、体に巻いたり、頰におスリスリして心地よさを感じたり、アミアミに腕を通して羽織りお洒落な洋服にしたり

ひんやり、あったかい、どちらも感じられるリバーシブルのものを見つけたり、指先でちぎりやすいウレタンを剥がしたり、細かくちぎって集めたり…

素材は本当にさまざまな色や手触りのものがあり、大人なら「どの車種に使われた素材かな?」と気になるのではないでしょうか。
高級感のあるもの、親しみのあるもの、中には内張の素材やシートベルトなど面白いものもあります。匂いも感じられ、数人の先生たちが「新車の匂い」「懐かしいなぁ」とノスタルジーを感じていました。(私もその一人です)
匂いで幼少期の車に乗ったときの記憶が蘇ったのなら、車や車内で過ごす時間はそれだけインパクトがあるのかもしれませんね。

このように、さまざまな五感で楽しむ要素が見つかった素材ですが、この日はハサミで解体し、プラ針と糸で遊ぶ活動に繋げていきました。活動終了の時間になると「もっと遊びたい」と子どもたちの声が。今後も守山幼稚園様の中では、選択制あそびに、自由あそびに、製作あそびに活用いただけるとのことです。

自動車用シートカバーの廃棄される表皮材は、コラージュあそびなどの製作や感覚的刺激を与えるあそびなど、幅広く園で楽しんでいただける素材であることから、これからもあそびのアイデアやヒントをお伝えしていきます。

2022/10/15の中日新聞に、守山幼稚園様での活動の様子が掲載されました。

トヨタ紡織様 関連記事
https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/221012.html