大阪府寝屋川市【種の会 エールこども園 様】造形道具がイキイキしているアトリエへ 前半

大阪府寝屋川市【種の会 エールこども園 様】造形道具がイキイキしているアトリエへ 前半

先日、大阪府寝屋川市のエール子ども園様で研修を実施させていただきました。
エールこども園様(旧 池田すみれこども園様)とは、2021年にオンラインでの親子企画を実施させていただき、それ以来、こちらの田中先生との交流が始まりました。

少し前のブログでご紹介させていただきましたが、今回はついに、スケッチブックをテーマとした研修が、エールこども園様で決まりました!

【前回の記事もあわせてご覧ください】

スケッチブック・プロジェクト実践例 じゆうが帳活用 エールこども園 田中先生とのお話から
今日は、アルテコローレからご紹介している「スケッチブック・プロジェクト」についてのお話ですが、今回は実践例紹介第一弾として、大阪府寝屋川市にあるエールこども園様…
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今年は関西方面への出張が多く、普段電車に乗らない私ですが大阪の電車移動はとっても楽しんでいます。
エールこども園様は駅からちょっと離れた静かな住宅街にあり、ドーンっとおしゃれな建物が「あ、あそこだ!」とすぐにわかりました。徒歩で近づいていくと、子どもたちの声がワイワイと静かに聞こえてきて、なんだか心地よい気分になりました。

この日は今にも雨が降りそうな曇り空でしたが、園庭は秋色に染まっています。

色付いた大きな木の下でゆったり遊ぶ子どもたち。ハイジのようなブランコが可愛いです。

園長先生に園庭を案内いただくと、さまざまな種類の木の実が熟していて、私が「懐かしい〜!」と思うようなビワの実とかいちじくとか、くるみやレモンなどなど、、現代っ子は知らないようなものがここでは身近にあり、自らもぎとって食べる子もいるのだとか。「そろそろ食べれるかな」なんて、毎日楽しみにしている子もいそうで微笑ましいです。

ふと見ると、園庭にいる子どもたちが、ご近所の家の2階の窓から覗くおじいちゃんとお話をしていました。
おじいちゃん、嬉しそうな顔をして幸せそう。
住宅街だとご近所クレームもあるあるなのではと思いますが、ステキな関係を築いているように見えました。

すると園長先生が、おじいちゃんが園庭の木や花のお世話や、子どもたちの三輪車の修理もしてくれるのだと教えてくださり、このようなご近所さんとの関係を築くまでの道のりには、やはり先生たちの大きな大きな努力があったことを教えてくださいました。
園長先生のキラキラした笑顔や話しぶりにもぐっときて、感動して泣きそうになりました、、!

園内も見学させていただき、至るところに造形遊びの痕跡があり驚きました。
かなりエールこども園様のカラーが出ていて、空間に馴染んでいて気分が落ち着きます。

いつでも子どもたちの手の届く場にあるたくさんの造形道具は、ちゃんと使われている感があり道具がイキイキしています。
「これいいなぁ」と思う使いやすさの工夫もあり、真似したいものもありました。

たくさんある道具がイキイキしている理由は、毎週の「ハッピーデー(異年齢活動の日)」など、造形遊びに親しむ活動日を定期的に設けていることや、造形遊びを統括されている田中先生の存在があるからだと思います。

造形遊びは手間のかかる遊びですし、素材や道具といった多くのモノも必要とされます。
だから、活動が偏ったり、楽しみ方がわからないモノは使われなくなってしまいます。

そんな素材や道具を活かすには、「これを使ってみよう」という機会と計画が必要だったりするのですが、その機会をつくるのにも、事前に計画をするのにも、1〜から10まで先生ひとりでやるっていうのは、けっこうしんどいと思うんです(私もしんどいです)。
それに遊びのアイデアも、ひとりだとその先生の知識や経験の範囲に限られるので、先生は常に新しいアイデアを探し、悩んだりもしなければなりません。

そんなとき、自分にはない視点や発想でアドバイスをくれる人の存在は大きいのではないでしょうか。
例えばこれまで何度も取り組んできた遊びも、ちょっとした工夫で違う楽しみ方ができて面白くなったり、もっともっと深掘りができるのですが、自分では思いつかなかった、気づかなかった、なんてこともあります。

新しい遊びネタを探し続けるよりも、田中先生のような存在があって園内の先生方みんなで試行錯誤していく方が、子どもとの実践を通して学び深めていけるはずですので、とても羨ましい環境だと思います。

いろいろ書きたくなってしまって長くなりました、、
私にとっても刺激的だったこの日、保育の中での遊びについて私ができることは何かを見直す機会にもなりましたし、その後のアルテコローレのラボの手入れも楽しくできました。

エールこども園の皆様、田中先生、大変お世話になりありがとうございました!

研修の様子については、後半に続きます(笑)