現場の先生の想いから【日野ふたば幼稚園様/東京】

現場の先生の想いから【日野ふたば幼稚園様/東京】

8月はじめ、東京都日野市にあります日野ふたば幼稚園様にて研修を実施させていただきました。

日野ふたば幼稚園様では、今回桐嶋を呼んでくださったご担当の先生方より造形遊びに対する熱意あるお気持ちをたくさん教えていただき、度重なる日程調整を行った後やっとこの日を迎えることができました。

先生方とお会いできることを楽しみに、夏休み中の落ち着いた雰囲気の日野ふたば幼稚園様に到着。

青々とした芝生と優しい風がとっても気持ちよくて、ゴロンしたい気分です。

レトロかわいい遊具に心を奪われ、もう遊びに来たかのように研修を忘れ…こちらの園様ののびのびとした優しい雰囲気を楽しんでしまいました!

さて今年度、私はあちこちで研修のテーマに色水遊びを取り上げていますが、こちらでも先生から「桐嶋先生の色水遊びを1度見てみたい」と嬉しいご要望をいただき、午前は園児さんとの実践研修をさせていただきました。

Instagramで投稿させていただきました動画では、「プリンだ!プリン!」と、子どもたちの可愛い発見のことばから始まります。
1分30秒と短く編集していますが、本当は一部始終お見せしたいくらい、日野ふたば幼稚園様の子どもたちの姿が面白かったのです!

ペンを“つん、つん”と1色ずつ色を変えて、時間をかけながら描いてく子。周りの友達が色水をつくって楽しむ中で、自分のペースで試したいことを1つ1つ叶えていく姿が印象的でした。

色水のにおいをかいで、「おえぇ〜ッ」という表情をしている子もいます。
本当にボトルが香ったかもしれませんが(笑)、そういうチャレンジをした子は今まで見たことがなかったですね。
その姿を見た年下の友達もにおいを感じることに興味を持ったようで、先生ににおいをかがせてみたりと、色水を視覚的にだけでなく楽しむことができていたと思います。
子どもたちは色からイメージを膨らませて、「おいしそう」「あれ食べたいな〜」なんて心躍らせたりしますよね。

それから道具の使い方を指導する必要もなく、スポイトを丁寧に使って遊び始める姿にも驚きました。
「いつもこの遊びやってるよね?」と思うほどでしたが、このスポイト(タレビン)ではないものを使ったことがあるくらいですと先生は控えめにおっしゃっていました。
ですが普段から道具を使うことには積極的に取り組まれているのではないかと感じました。

そうでなければ、この「コレクターペン(と桐嶋が勝手に名付けています)」が、大量に出てくるわけがありません(笑)。

気づいたら廃盤になってしまっていたダイソーのカラーペン、コスパがよく、子どもたちの手にも、使い方にも合うこのペンの良さを、知っている先生がいるのですから。


この日参加してくれたのは、3〜5歳の子どもたちでした。
異年齢が同じ遊びに参加する中で、自分の楽しみ方を見つけられている子がたくさんいましたし、友達との関わりを後押しする場面以外にも“楽しさを共有する”姿があちこちで見えていました。これはこの遊びの時だけのものではなく、普段の子どもたちの姿なのだと思います。

そして先生方、子どもたちのいろんな姿をありのままに、普段からとても前向きな想いで支えていらっしゃるのではと感じました。

子どもたちの豊かな視点や発想があるのも、先生方の関わり方、先生方がつくる環境が大きく関係していると思います。
園に入った瞬間から優しい雰囲気を感じたのは、まさに先生方がつくりあげたものだったのですね。

午後には、色水遊びの振り返りと、廃材を使った遊びを1つ講座として体験いただきました。

冒頭で触れましたように、今回はご担当の先生方の造形遊びに対する熱い想いをたくさん教えていただきましたので、この日1度しか訪れていない日野ふたば幼稚園様に勝手ながら思い入れがあります(笑)。
先生方が思う造形活動の取り組みのかたちを、ちょっとずつ、1つ1つ、ぜひ実現していっていただけますように。

さいごに、園庭でとれたというブドウをごちそうしていただき、本当にステキなおもてなしをたくさんありがとうございました!

また日野ふたば幼稚園の皆さまとお会いできますことを、楽しみにしています。