前回のごんべいの里保育園様 関連投稿になります。
定期研修10ヶ月を迎え、園長先生からいただいた声を記録として書いていきます。
最近はブログをご覧いただいてか、毎月や隔月ペースで伺う定期研修のご相談が増えています。
以前よりももっと深掘りしたご相談で、遊びを教えて欲しいというのに加えて、
- 継続的に外部講師(私)が関わることで、先生方に目的を持って、同じ方向を向いて欲しい
- 遊びという、楽しさややりがいを感じられるもので、先生方の意識の高まりや変化を感じたい
といったお考えがあってのご相談です。
私自身も、定期研修にはこんな目標を持っています。
- 遊びを通して、先生方にコミュニケーションの楽しさと必要性を感じていただきたい
- 先生方のコミュニケーションがポジティブになることで、子どもへ、そして保護者様へと良い循環を生みたい
- 子どもよりまず先生が楽しみながら、考え、行動にできる環境をつくりたい
Webページではまだまだ伝えきれていない部分が多いのですが、ここらへんの想い、きっとご理解いただける先生や園様もいてくださるのではないかと思います。
さて今日の本題ですが、先日、ごんべいの里保育園様の園長先生とzoomでお話する機会ができまして、その際にこんなお声をいただきました。
4月から研修を毎月やってきてみて、先生たちが1つのことをみんなで話し合い、行動する“きっかけ”になっている。
計画の段階から実践、振り返りにも毎回先生皆さんにご参加いただいていますが、例えば最近のことで言うと、前回のブログに書きました「ハサミ」についての議論があったそうです。
研修で道具をテーマとした遊びを計画したのですが、この日に設定した環境の中で、ハサミに慣れていない子もいるのに、大丈夫だろうかと。
それ以前に、先生がハサミを子どもに使わせる不安と向き合うことにもなったようです。
何が怖いと思うのか?子どもを信用できていない?
漠然とした不安について話し合うことで、課題が見えてきた。
それで、とにかく先生たちは「やってみよう」という結論になった。
それぞれの先生の葛藤などが話し合いの中にはあったはずですが、「やってみよう」という結論に至ったのは、先生たち流石だなと思いました!
だってやってみなければわからないことはたくさんありますし、この機会を逃すとなかなかできませんから。
こういった話し合いのコミュニケーションは、研修の時や遊びに限らず、保育全般に必要なこと。
ここでコミュニケーションの積み重ねを先生たちはしていると思う。これが外部講師がいる良さでもあるかと。
気づいたら“子ども“っていうのが主語ではなくなってて、
保護者さんにどう見られるかや、子どもよりも保護者さんに向いていくのがありがち。
保育や遊びは誰のためにあるのか?にも向き合う機会になるし、それを忘れないことがごんべい(の里保育園)らしさでもある。
子どもを想う、先生一人じゃなくみんなでやっていく、それが当たり前だという気持ちが伝わってきました。
保育者の皆さんは日々とても忙しくて、普段先生同士が満足にコミュニケーションが取れているかというと、そうではないと思います。それはごんべいの里保育園様だけでなく、だいたいの園様が同じ経験をしているのではないかなと。
だから研修がきっかけとなり、1つのテーマを皆さんで話し合う機会ができるのは、前向きにとらえていただけたらとてもいいことだと思います。
それからこんなことも。
研修担当の先生(この園様では2名います)も、置いてけぼりになった先生がいる時、どうやって巻き込めるか試行錯誤するようになってきた。
研修での学びを園内で最大限活かしていっていただけますように、どの園様でも担当の先生を決めていただくのですが、担当先生だけの学びにしてはもったいないですよね。
仲間を巻き込むため試行錯誤してくださる先生、本当にありがたいです!どんどん相談に乗らせていただきます(笑)
外部講師という私の存在は、先生方が前向きにモノゴトに関わっていくための「手がかり」でありたいと思っています。
日々の保育をつくっていくのは実際は先生方であり、私はあくまで「手がかり」なので、成果を出すにはそれなりに時間はかかるのですが。
だいたいは、
まず新しいことに挑戦していく
次に、これまでの経験を踏まえてさらに試行錯誤を続ける
そして、ようやく先生みんなのものになってくる
という感じで考えています。
焦らず、じっくり、日々の遊びや子どもとの関わりを試行錯誤していくことを、来年も楽しんでいただけましたらと思います!
ごんべいの里保育園 園長先生、ありがとうございました!
【関連記事】