あったらいいな!子どもからの提案。目を向け始める“主体性”

あったらいいな!子どもからの提案。目を向け始める“主体性”

今年度も終わりを迎えますので、研修先の先生方に1年間を振り返ってお話を伺いました。
その中で、各園様でちらほらとこんな想いを知ることができて進展を感じましたので、ここに記録します。

先生が学ぶのもだいじだけど、子どもと一緒に育ちたい!

「私たちが学んで、子どもたちに遊びを提案していくのもだいじだけど、子どもたちからも“やりたいこと、面白いこと”もっと教えてもらえるようになりたいな

という先生。

さらに、企業主導型園の先生からこんな声もありました。
「子ども自身がやりたいことを見つけて、遊びを広げていく姿を見守りたい」

企業主導型園さんだと、年齢やスペース的に、子どもが選べる環境の設置や子どもに遊びを任せるというのが難しそうに思います。
ですが、こちらの園さんでは研修の成果を実感していただけていることに加え、新年度から幼児の受け入れの拡大、思い切った空間の変更が行われ、縦割り保育が実施されることになったのも関係しています。
先生にとっては不安もワクワクもあると思いますが、この環境とっても面白くなりそうなので楽しみです。

ちょっと話が逸れましたが、先生方にこういう想いを持っていただけるようになり、次の目標を先生方ご自身が見出せたのは1つの成果だと嬉しく感じます。

遊びの中での子どもたちの姿、変化を見れたことが、やっぱり先生方にとって大きな“やりがい”になるのだろうと思います。

「もっと、子どもから「見て見て!先生!」って、いろいろ教えてほしい」
いや先生、その言葉、ステキです!

遊びに飽きたら活動を離れればいいという考えを持つ先生もいる中、年齢、発達関係なく、どんな子どもも“遊び込む“ことができることを知った先生。これまでと少し子どもの見方が変わったようで、
「遊びがある場で過ごすことで、興味を持って取り組んだり、工夫したり、友達と楽しんだりということを、私たちが介入していなくても子ども自身で学んでいけるようにもなってほしい」と言います。

先生方が目指す子どもの姿は、きっとここですよね。

遊びを学んでいくと、子ども一人ひとりに異なる姿、視点、発想に気づくことができたり。
時には想定外の姿もありますが、受け入れるのも、自由の範囲を決めておくのも先生方次第。

そして今まで不安や課題があり挑戦せずにきたことを、研修の中でやってみたらスッキリできて新たな気づきが得られたとき、「遊びってこんなに面白いものなんだ」と実感できたら、子どもの見方まで変わっていきます。
まさに、先生方はそれを経験されている最中です。

遊びが面白くなってきたら、もっといろいろな子どもの姿を知りたくなってきて(保育者という仕事の醍醐味ですよね〜)、“主体性“というところをもっと育てたいなと先生方の意欲が高まっていきます。
そしたらやっと、子どもによって遊びが繰り広げられるような展開にもなっていきますので、これからが楽しみです。

私の持論ですが、子どもの“主体性”も、掘り下げると先生方が手がけているようなものです。
なぜなら乳幼児の子どもたちは自分が過ごす環境、関わる人を選べない時期にいます。そして子どもは与えられた環境の中で育っていくので、園さんが提供するもの全てに、子どもは影響を受けているはずです。

いい、悪い、ではなくて、先生方が試行錯誤しながら、しかも楽しんでつくりあげていったものは必ず想いとして子どもたちに伝わり、みんなちゃんと育っていってくれますので、それぞれの園さん、先生方のカラーが活きる遊びを応援したい気持ちです。

新年度からも一緒にアイデアを出し合い、子どもと共に成長していく段階を楽しみましょう!

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