先日のオリエンテーション研修から、2回目の研修会を実施させていただきましたごんべいの里保育園 様。
先日先生たちと一緒に1年間の計画を立てましたので、今回からは子どもたちとの実践を兼ねて研修を行って参ります。
遊びを1つ行うにあたっても準備と環境設定が重要だったり、遊びの最中には展開方法や子どもとの関わり方までたくさんの学びの要素が詰まっています。それを継続的に先生に体感していただきながら、徐々に自分のものに、そして園のものにしていっていただく。古い言葉かも知れませんが、「守破離」の法則で、日常の遊びをより活気付けていきます。
この日の実践では、特に環境設定や子どもとの関わり方の必要性を実感いただけたようでした。
ごんべいの里保育園さんの先生たちは熱意がすごくて、みんなで課題を試行錯誤していこうとするコミュニケーション力が本当に素晴らしく、私もワクワクするほどです!
早速、今後の遊びの取り組み方について先生たちが「ああしよう、こうしてみよう」と真剣に話し合う姿があり、その間私の出番はないほど(笑)。しばし子どもたちと絵本を読んだりしてくつろぐ時間をいただいていました。
4月はじめということもあって、実践は親しみやすい素材でスタートしました。
1時間10分くらい活動できたのですが、それでも時間が足りない子もいて、みんな なかなかの集中力!
そんな子どもたちの姿に少し驚いていらっしゃった先生たちでしたが、園長先生のお話を聞くと、食をテーマとしている環境もあって、普段から土や食材に触れる機会が充実している様子。そのような積み重ねがあるからこそ、こうして遊びに没頭できる姿があるとわかりました。
新入園さんもちらほらいたようですが、初めての素材にドキドキしながらも、ゆったりペースで楽しんでくれていましたよ。
机を離れ、それぞれのペースで徐々に素材に親しんでいく子たちも。
こんなふうに先生とおしゃべりしてコミュニケーションを楽しみながら遊ぶのっていいですね。
場を離れて遊んだり、興味を持つまでに、どんな声かけをしたらよいかというご質問はよくあるのですが、私の場合は“どんな声かけを“よりも、“どんな寄り添い方をするか”を重視しています。さらには寄り添い方の中にも、“先生自身が楽しんでいる状況か”ということも関係しています。
こういったことも、実践を通して「なるほど!コレか」と実感していただけると、先生の喜びとモチベーションUPにもなると思うのです。
だからここでは忙しくせず、先生に子どもと遊ぶことをゆっくり楽しんでほしい。
後から聞いたのですが、お休みなのにこの研修のために自主的に参加してくださっていた先生がたくさんいたようです。ほんとうに、感激です!ありがとうございます!
乳児さんの午睡時間、私が持参してきた簡単なもので3歳からの子どもたちと自由遊びを行いました。
みんなハサミがどのくらい使えるのか知りたかったので、まずはチョキチョキを楽しんで。
とっても慣れている様子で落ち着いて使っていました。
それから、のりや穴あけパンチなどちょっとした道具も使ってみながら、素材を追加してだんだん賑やかになっていく白画用紙。
ほとんどは端材ですが、子どもたちの興味と感覚を刺激する素材が幾つかあります。それを指先や目で確かめながら遊ぶ子どもたち。
自由時間をしっかり活用して、ハサミやのりなど基本的な道具に親しみ、あわせて素材を楽しみながら、子どもが自分でできることを増やしていく遊びも私はおすすめしています。
素材や道具を自由に使えるというのは、自分で“選ぶ”練習にもなりますし、心からのびのびと好きなことに没頭できたりして、大好きな遊びの時間になりますよ。
習慣的に行っていくと夢中になって遊ぶ時間が長くなりますし、子ども自身ができることが増えるということは、先生の気持ちにも余裕が生まれ、一人ひとりの成長を楽しみながらをゆったり見守ることもできます。
ということで、園長先生のご理解をいただき、公開して良い範囲で(?)書いてしまっておりますが、真面目で意欲的な先生たちがつくる素敵な環境が楽しいごんべいの里保育園さんに加わらせていただきました。
園長先生は午後の様子までその場でささっとまとめてくださって、早速保護者さんに遊びの様子をお伝えしてくださっていました。
ありがとうございます!
次回は5月に、夏を前にした遊びを行います。
ごんべいの里保育園 様HP
https://www.yamanobu.co.jp/hoiku/
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