今回のそざい探究会のテーマは、身近な素材「おはながみ」。
東京、千葉、山梨、長野、香川、三重、愛知などから、0〜5歳児の保育に携わる先生や、発達支援施設の先生が参加してくださいました。
年齢や発達、興味によって、子どもたちの素材との関わり方はさまざまです。
探究会では、先生自身に素材をじっくり楽しんでいただき、子どもの姿や遊びを考える機会、保育の中の遊びの幅を広げるヒントになりましたらと思います。

まずは「素材そのもの」を楽しむ
おはながみは、入園式などの装飾品として使われることが多く、遊びの素材として使う発想はこれまでにあまりなかったのではないかと思います。
この素材は、シンプルですが012歳児も親しみやすい優しい紙素材です。
だからこそ、さまざまな素材の変化が楽しめます。


まずは「おはながみってどんなもの?」を、触れて、見て、感じて遊んでいただきました。



道具や変化を加える
ここからは、道具を組み合わせてさらに素材を楽しみます。
まずは風をおこして遊ぶと、おはながみに新しい動きが生まれ、もっと素材の面白さを感じられます。

次に、色や感触、かたちの変化を楽しむ遊びを広げていきました。



ひとつの素材でも、道具や環境、関わり方を少し変えることで、新しい展開が子どものワクワクを刺激します。
ここでは、たくさんの遊び方を覚えることよりも、
「次はどうなる?」と、素材の変化を楽しみながら遊びを繋げていくことを知っていただきました。




先生たちから生まれた気づき
「 1つ1つの“点(過程)”が繋がって、さいごには作品をつくることもできた 」
「 製作が苦手な子も、過程を楽しみながら、その子が思う製作のカタチを楽しむことができそう 」
「いろいろな感触を体験できて、0・1・2歳児でも取り入れやすそう」
探究会の終わりには、先生からこんな声をいただきました。



また、「感触が苦手な子にはどうしたらいい?」という話から、必ず手で触れることを求めるのではなく、見る、道具を使う、友達が遊ぶ姿を見るなど、その子なりの素材との関わり方を大切にすることについても触れました。
探究会から、園での実践へ
探究会に度々参加してくださっている先生より、嬉しいご報告もいただきました。
ここで体験した遊びを園で楽しんでいたところ、他の先生にも興味が広がり、全学年で実践するようになったとか。
また、子どもの遊びを、写真や遊びの痕跡とともに保護者さんへ伝えることで、保護者さんや同僚の先生にも関心が広がったというお話もありました。
先生自身の「面白い」「やってみたい」をかたちにすることで、
子どもへ、先生へ、保護者さんへ…と広がっていくなんて、嬉しいですね!
探究会での体験が園の中で少しずつ広がっていることを、私たちもとても嬉しく感じています。
いつもの素材を、少し違う視点から
「この素材で、何をつくろう?」ではなく、「何ができるかな?」と、いろんな考えを巡らせてみる。
身近なおはながみも、見方や関わり方を変えることで、子どもたちの遊びの可能性がまだまだ広がります。
今回の体験をきっかけに、
子どもの年齢によって「できる・できない」と決めるのではなく、ひとりひとりの子どもに合わせて
「こんな遊びを一緒に楽しんでみよう」と提案すること、そして
「こんなことも、経験してほしい」と、少しだけ目標を高く設定して子どもたちに挑戦してもらうこと、
ぜひやってみてほしいと思います。
それには、先生の想いが乗った工夫が必要になりますが、
「子どもたち、どんな姿を見せるかな〜?」と、少し実験的な試みであってもいいと思うのです。
やってみて、一人ひとりの子の姿を知ることができますし、
やってみてダメだった…と捉えずに、もう一度内容を見直し、子どもにも挑戦の機会を繰り返しつくることも大切です。
探究会で体験した遊びの通りにではなく、先生それぞれのやり方で、新しい遊びにつながっていくことを楽しみにしています。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!

