このブログは前回の記事の続きとなります。
2023年11月はじめ、エールこども園様で、スケッチブック(じゆうが帳)をテーマとした研修を実施させていただきました。
研修が始まる前に園内を見学させていただきましたが、未満児さんのお部屋の一角には、子どもたちがつい先ほど遊び終えたかのような絵の具が乾ききっていないスケッチブックが飾られていました。
子どもの遊びの姿の写真を添え、さりげなく保護者さんに伝えるかたちで飾られており、アルテコローレでも真似したい!と思いました。
幼児さんのスケッチブックには、子どもが好きなものを収集したページや、なにか物語がありそうな面白いページがあったりして、それぞれの異なる楽しみ方が詰まっていました。
エールこども園様らしい自由な楽しみ方で、しっかりスケッチブックを活用しておられるのがわかります。
今回の研修に至った経緯は以前のブログにも書いておりますが、改めて書かせていただきますと、エールこども園様では、2023年3月号「月刊ひろば」の特集「スケッチブック遊びのステージ計画」をご覧いただき、じゆうが帳の活用に取り組み始めたそうです。
今年度より、新たに未満児さんにもじゆうが帳を導入されて、未満児さんは先生とのコミュニケーションを楽しみながら遊ぶツールとして使い、幼児さんはこれまでと同じく、個人が自由にお絵描きを楽しむこともできるけれど、今年度からは意図を持った遊びの活動でも使用することにしたそうです。
そして今回の研修を実施させていただくに至りました。
この日をきっかけに改めて教材として制作した冊子は、先生方に感覚的に楽しく読んでいただいて、ワクワクしながら子どもたちとの実践に繋げていただければと、写真を豊富に使った内容となっています。
研修では、冊子の中から
1)指先で楽しむ 色ねんどあそび
2)はいざい de コラージュ
3)ちくちくぬいぬい の あそび の3テーマを取り上げました。
“はいざい de コラージュ“の体験では、その名の通り身近なものから集めた廃材を使いますが、一人ひとりの先生に体験のご感想をいただくと、こんな回答が。
「1つの素材からイメージが湧いて、ストーリーをつくってみた」
「おしゃれなカフェの素材があって、全体的におしゃれにまとめてみた」
という頭を働かせたタイプの先生と
「好きな色の素材ばかりを無意識に集めて使った」
「無心になって手を動かすことができた」
という、感覚的に楽しむタイプの先生がいらっしゃいました。
頭や心をほぐしながら夢中になって楽しんでいただけたと思いますが、子どもも同じように、たくさんの素材の中から好きなものを見つけ出すワクワクから始まり、心の向くままに手を動かす子もいれば、あれこれ考えながら楽しむ子もいますよね。
先生方には、体験を通して、遊びをより面白くする素材収集のポイントや、提供の段取りなどを知っていただくと共に、子どもとの実践のイメージを膨らませる時間とさせていただきました。
素材の面白さを体験しながら、スケッチブック上での遊びを広げていく、そんなスケッチブック活用案の研修でしたが、その後先生方は早速廃材集めを始めてくださったり、ねんどを使って遊んだりしてくださっているそうです。
エールこども園の皆様、ありがとうございました!
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