前回は、実践研修の中での2歳児以上の子どもたちの遊びについて書きましたが、0,1歳児さんの成長の姿も印象的だったので、続編としてご紹介させていただきます。
【前回の記事】
2歳児以上の子どもたちが遊んでいる隣のお部屋では、0,1歳児さんの遊びが始まりました。
床に敷いたシートの上に集まった子どもたちですが、なんだかそわそわした表情をしていたので、「今日は机にしましょうか」と先生と判断してせっせと机と椅子を並べ…
この年齢の子どもたちが普段親しんでいる絵本をお借りして、まずは絵本を楽しむことに。
絵本の中に登場するのと“いっしょ”のどんぐりを、みんなに1つずつ手渡しました。すると少しワクワクした表情になった子どもたち。絵本を読みながら、コロコロ転がしたり、ぽとんっと落としたりして遊ぶと、気持ちも表情もどんどん和らいでニコニコがとまりません。
どんぐりをだいじにぎゅっと握る手が、嬉しい、楽しいを物語っていますね。
続いて机の上に葉っぱをいっぱい広げると、控えていた(笑)0歳児さんが集まってきて、葉っぱを手に取り積極的に楽しんでいました。
「いない、いない、ばぁ〜!」
顔が隠れるくらいの大きな葉っぱで遊んでみせると、これまで見せてくれたことのないこの笑顔。
表情豊かに育ってきています。
その後も、こんなふうに自分で葉っぱを持って「いない、いない、ばぁ」を繰り返し楽しんでいたそう。
ちなみに私は現場でその様子を見ていませんでしたが、写真記録を見たときに教えてもらい、この子の成長の姿を改めて嬉しく感じました。
現場でそれぞれの先生の目線で記録をとり、後に先生方と一緒に振り返るとこんな気づきもよくあるので、記録と振り返りの作業って本当に大切だと思います。
ごんべいの里保育園様の子どもたちにとって、この日は親しみのある自然素材での遊びだったので、初めて見たり触れたりするものよりもリラックスできたのもあると思いますが、終始興味を絶やさない子や、徐々に遊び深めていく子ばかりでした。
ちくちく、ころころ、ぱりぱり、いろんな感覚を楽しみながら、
ちぎって、ならべて…もくもくと遊びに向かっている姿が可愛い0、1歳児さんたち。
床に落とした枯葉を踏んで足裏で感じながら、パリパリと割っていく姿を見て、先生も面白く感じていたようです。
そうやって遊びながら、少し製作ごとにも挑戦です。
一人ひとりが小さな“まる”に素材をのせて、ミニケーキをつくっていきました。
無造作にポンポン素材を盛り付けていく中でもお気に入りを選び、自分のやりたいことがしっかりあるようです。
2歳児以上のみんなのケーキよりもずっと小さなミニケーキですが、この小さな土台に時間をかけて丁寧に遊ぶ姿が、とっても可愛くて。
春から、日々の保育の中で積み重ねてきたものを感じられました。
今回は、秋の素材を楽しむことから始まり、最終的に製作にも繋げる流れの遊びだったので、このまま展示もしていただきやすいと思います。
そこに子どもたちの遊びの姿の写真を添えたり、一緒に遊びに参加していた先生の言葉を添えたりしていただけますと、見てくださる保護者さんの気持ちを惹き込むと思います。
“遊びに向かうことが楽しくなってきた!”
そんな秋頃の子どもたちの成長の姿を、その場で見ていた先生だからこそ、伝えられることがあるはずです。
作品は見る人によってとらえ方がさまざまにあると思いますが、先生が撮った写真や、言葉や、想いがのっかると、作品から見えてくるものが具体的に広がり、より価値あるものになります。
同時期に、アルテコローレのラボでも1、2歳児のクラスで同じ遊びを行いました。その展示の様子がこちらです。
投稿では「過去イチ楽なドキュメーンテーション作業だった」と偉そうなことを書いていますが、これは私自身が、作品を展示することが楽しかったからというのもあります。
この素材ケーキを、あの時、誰が、どんなふうに…と子どもたちとの遊びを思い出しながら、保護者さんにも見てほしいなと思いながら飾れたからですね。
子どもと一緒に楽しく遊ぶっていうのは、きっとこういうところにまで影響して、先生のモチベーションに繋がりますよ!
ごんべいの里保育園の皆さま
今月もありがとうございました!