黒野こども園様 2021年 秋の園庭で

黒野こども園様 2021年 秋の園庭で

岐阜市にある幼保連携型認定こども園 黒野こども園さんの園庭で、今年も秋の素材を収集して遊びました。
園の環境に加え、保護者さんや地域の人の協力により集まった素材を活かした、ある日の遊びをご紹介します。

Youtube『アルテコローレのあそびチャンネル』に、遊びを実施した日の動画を公開しています(撮影:アルテコローレ酒井 美里)

子ども達が日常的に活動している園庭。造形あそびを行う中でも、空気のにおいやおひさまの温もりを感じながら、季節毎の園庭を楽しめるのが羨ましいです。

黒野こども園さんの園庭は、栗、イチョウなどの木の他、実や花、畑などもあって、たくさんの自然を楽しめる環境です。この日は、子ども達が園庭をめぐって落ち葉や実などの素材を収集できるように入れ物を用意しました。入れ物があることで、身近にある素材にじっくりと目を向けるきっかけをつくります。

落ち葉ばかりではなく草を抜いてきたり、砂を集めてきたりする子ども達。子どもの視点を面白く感じられる時ですね。

木材など豊富な造形素材が日常的にあり、地域のお花屋さんから貰った鮮やかな色の花、先生が持ち寄ったかえでの葉など、大人の協力によって集まった素材が子ども達のワクワクを刺激して、1つ1つをじっくりと選んで楽しんでいました。

しっかりと乾燥した落ち葉は触るとパリパリと音を立てて砕け、ふりかけのようになりました。
秋の香りをふんわりと感じることもできます。
葉はまだ青いものもあれば、黄、赤、茶と色の変化が美しく、模様やかたちも同じものはありませんでした。
たくさんの実や花は、選ぶことがとても楽しくなります。

こうして “みる、ふれる、きく、かぐ”を子ども達のペースでじっくり味う過程は、子どもがどんなところに興味を持っているのかの姿を観察できて、私たち大人にとっても貴重な時間です。

お気に入りの素材がたくさん揃ったら、ダンボールの板にコラージュして遊びました。これを“季節のアートボード”なんて名付けて。

子ども達の中には、道具を使って実を割ったり、擦りおろしたり、葉を切ったりと、黒野こども園さんの日常で培った工夫ある楽しみ方が見られました。

広い園庭から素材を収集し、大人の協力によって集まった豊富な素材から選び、そして道具を駆使する子がいたり、コラージュを何かに見立てながら友達や先生と一緒に楽しんで…こうして、季節の素材を集めたアートボードができあがっていきました。

協力:幼保連携型認定こども園 黒野こども園